春夏秋冬 ZAKKANブログ

             本・映画・音楽などの雑感です。たまにウクレレ話も登場するかも。
  [ 『柳 宗理 エッセイ』 野球ボールのデザイン ]

2008-06-26(Thu) 01:36:07
先日広島の現代美術館で「柳宗理」展を見たと書いたが、

「柳 宗理」 身近にあふれるデザインの偉大さ

展示の中で雑誌『民藝』の連載エッセイの一部がパネルになって紹介されていた。

それが読みたくって借りてきたのがこの本。

このエッセイ集には、その『民藝』の文章が収録されている。

柳宗理 エッセイ柳宗理 エッセイ
(2003/06/24)
柳 宗理

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最近やたら読むべきor読みたい仕事関連本があって、

残念ながらこの本は全部読めてないんだけど(割としっかりしたエッセイ集なので)

ぱらぱら読んで、やっぱりこの人好きだなぁ

とあらためて思う。





よいなぁと思うのが、「野球のボール」という1ページのエッセイ

柳さんは野球ボールデザイン大絶賛しているのだ。

革や糸や縫い目やカーブのことをひとしきり書いたあと、

こんな風に。



≪こしらえられたボールは、
どれをとっても素晴らしく健康な姿をしております。
用即美とは正にこのことを言うのでしょう。
更に言い換えれば、正に美も醜もない、民藝論で言う、
仏の境地にまで達していると言えるでしょう。≫


中略。そして、


≪正しく人の用に供せられるものは、
この世の乱れにもかかわらず、堂々とその存在に胸を張り、
そしてこの世を浄化してくれる美しさを持っているもの

私は信じて疑いません。≫



と締めくくられている。※太字は本文にはありません。




この『民藝』でのシリーズでは、ピッケルとかアイスクリーム用スコップとか

ウィルキンソンの剪定鋏(これってあのジンジャーエールのウィルキンソンとは関係ないよね?)など

日常生活で使われている小物から橋や埠頭にある船をつなぐボラード(繋船柱)

というようなものまで約50のモノが柳さんチョイスで紹介されている。




野球ボールをはじめ、いままでフツーに見ていたモノたちに対して、

こんな見方をする人、こんな感じ方をする人もいるんだなぁ、

という新鮮な驚きがあった。




また時間があるときにあらためて読みたいです。




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